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2024年 春の伊豆大島

2024.05.09

ご参加の皆さま。有難うございました!水温17℃と春濁りの水深も有りましたが、今年は天候にも恵まれ穏やかな海でした。

貝の方は、水温の上昇により種類数の減少は変わらず進んでおります。八丈島で見られるような亜熱帯域の貝類が増えています。サザエ・バテイラなど食用・多産種でさえ、生きた個体は1個も見られませんでした。今後が心配ですね。しかし、深場の調査では小型でしたが10年振りのオキナエビス。砂礫底では9年振りのコエボシが見られました。2013年の土砂災害により、大量の土が流入しました。当時は水深80mを越えても泥の影響を受け、環境が大きく変わってしまいました。海洋島ならではの潮流もあり、回復が早いのだと考えられます。しかし、平均透明度・水温の影響からニッポンダカラ・コナルトボラなど深場の貝は、さらに深い水深へ移動してしまったと考えられます。引き続き、経過観察したいと思います。

今年の夏合宿は、八丈島を検討しています。参加ご希望の方は、早めにご連絡ください!

オキナエビス
ニッポンダカラ
溶岩は海底でも複雑な地形を作り出し、生物の住処となる。
穏やかな海 万立浜にて。
タキフデ 今年は複数個体、見られました。
コエボシ 過去の実績と同じ環境で見られました。
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